ヤバT、岡崎体育とかはにわか向け邦楽ロック。
ギャグ枠のバンドが嫌いなんですがこの気持ちわかります?
ヤバTの『集まれPARTY PEOPLE』岡崎体育『MUSIC VIDEO』
めっちゃ売れましたね。でもこの辺聞いてるのって多分邦楽ロックをガチで好きな層ではないと思う。というか普段はEDMとか聞いてるウェイウェイ系がこぞってネタとして聞くような音楽。高校大学の文化祭ライブでやりそう。で一定の評価を受けそう。
だって分かりやすいんだよね。
ネタに走れば聞く側、見る側は笑えばいいんだってわかってとりあえず笑いに行く。岡崎体育のライブ一回見に言ったけど確かに面白かった。音楽を普段行かない友達と行ったけど、そいつはめちゃくちゃ良かった!って言ってた。普通の音楽ではこうはいかない。
良いか悪いか。この1点でだけ勝負しているのが普通のバンドで彼らはそこの横道をいく。良い音楽をやる必要がないからね。面白いか面白くないか。音楽性なんて二の次。
しかも見る側はそこまで面白さを期待してないからハードルがそもそも低い。
YOUTUBERが受けるのと同じ原理。YOUTUBEの【ど素人】という前提があった上で、素人なのにまぁまぁ面白いのが評価されるのだ。これが面白さのみの土俵で芸人との勝負になったらそもそも勝負にならないレベルで大差の敗北だろう。
クラスの地味系女子が意外とモテるのも同じ原理。可愛い子軍団の中では可愛さが評価されるけど地味系女子では地味なのに意外と可愛いと評価を受けやすいのだ。地味子が可愛い子軍団に入ったら普通の子だ。可愛いで勝負してないのにまぁまぁ可愛いからモテるのだ。オタサーの姫も同じ原理。
音楽という土俵にいるくせに面白い。彼らは土俵で相撲を取らずにダンスを踊る。それが意外とうまい。だからアイツめっちゃダンスうまい!って評価になるのだ。相撲を取れ。
あるあるネタは誰にでもわかりやすく受けやすい
お笑いの土俵でも一番手っ取り早く受けやすいのが「あるあるネタ」。
本質的な面白さ以前に共感性を売りにする。別に対して面白いわけでもないのに「ウケる」。共感性にウケるというのが僕が笑いとはまたちょっと気がするんですよね。
モノマネとかもそう。似てる〜って。似てる=面白いという構図なんか違くね?
あるある探検隊とか、何が面白いのかよくわかりません。
ジジイがババアに甘えだすって何が面白いんじゃ。…いやちょっと面白いな。
あるあるネタってやっぱり誰にでも「わかる」んだよね。あーわかるーつって。良いか悪いかはわからないけど言ってることは「わかる」。そりゃあわからないよりわかる方が面白い。だから全然知らない人のお笑いを見るよりなんとかく共感できる方が面白くは感じる。音楽でも知らない音楽を聴くと、どうしても【良い】か【悪い】か、普段音楽を聞かない人からするとわからないんだよね。
急に横からメンバー出てくるって。いやわかるけどだから?って言う。
音楽なんてやっぱり人によって好みは大きく別れるものだ。だからバンドもどの層を狙うのか?誰に聞いて欲しいのか?それを考えながら曲を作るだろう。
でもあるあるネタやネタ音楽をやるバンドはそこを絞らない。誰でもわかりやすく共感しやすいネタをやる。ビジネスとしては大正解だよね。実際売れてるもん。
実際に前述の音楽をあまり聞かない友達も、フェスとかに誘うと乗り気ではないのに岡崎体育のライブなら行きたがる。面白い!つって。
でもやっぱりそう言う音楽が売れるようになって、どのバンドをそこを目指したら音楽は終わりでしょ。面白いが欲しかったらやっぱりお笑いを見るもん。
ライブでも体育くんはネタ系の音楽しかやらなかった。盆地テクノやってくれ。そっちが見たいファンもいるんじゃ。
書いてて思ったけど、やっぱり音楽を普段聴かない人って、何が良い音楽で何が悪い音楽か。自分の好きな音楽か嫌いな音楽か、それ自体がよくわからないんだろうなとおもった。自分も芸術関係は何が良いか悪いかよくわからないけど、猫展とかわかりやすければ興味がわく。ギャグ枠の音楽が狙ってるのはまさにそこなんでしょうね。
ギャグ枠のバンド。確かに面白いかもしれないけど、それじゃガチ邦楽ロックファンは見向きもしないぞ。