『こぐまのケーキ屋さん』のバズを下ネタで考える
昨年ツイッターで大きなバズを起こし、今でもグッズ話題になっているカメントツさん作の『こぐまのケーキ屋さん』という作品をご存知だろうか?
かわいい!癒される!と漫画が投稿されるたびに大量のいいねとリツイートがされる。ツイッター漫画では最高レベルの話題となった漫画だ。
ただ、僕は不思議だった。
内容は簡単に言えば、世間知らずの人語を話せるこぐまがケーキ屋をやっており、そこで起きる日常というよくある日常系アニメ漫画だ。
「え?これそんなウケるの??」
僕はとても不思議だった。なぜあれが売れたのか。
今日はこれを下ネタで例えて考えて見たいと思う。
こぐまは強がる処女である
広告業界で一時期働いていたのだが、その時に聞いたウケる広告の3要素というのがある。
その3つとは、【子供、美女、動物】である。
こぐまのケーキ屋の店長こと「こぐま」は、
ケーキを20円で売ろうとしたり、牛乳が何か知らなかったり、
その行動はまさに子供である。
子供であり動物である。この時点で上記要素の2つをクリアしている。
そしてその上でとても重要な要素は、こぐまはただのこぐまではなく、
お店のために頑張るこぐまなのだ。
この頑張るというのはとても重要で、人の胸に響く。
スポーツが感動を呼ぶのも、人の体験談が涙を呼ぶのも、そこに努力があるからである。こぐまの行動は、努力して店を切り盛りしているのだ。
こぐまが頑張る姿は美しいのだ、それは下ネタで例えるならば、
頑張るこぐまとは強がる処女なのである。
最初に会った時に処女じゃないと嘘をついてしまい、
言い出せなくなり、そのまま初体験を迎える。彼女は処女をバレないように、必死で痛みに耐える。そして痛くて仕方のない中で気持ちのいいふりをする。
努力とはそういうことなのだ。
彼女は彼氏に嫌われまいと、必死に頑張っているのだ。
涙を流さずにはいられないのだ。
【こぐまのケーキ屋さん】はこれと全く同じ。
あ、今日のブログこんな感じですけど大丈夫ですか?
続けますね。
そしてウケる要素の二つ目である動物という点。
この動物もただの動物ではない。こぐまは人語を喋るのだ。
人語を喋る動物というのは強烈だ。最強のキャラクターである。
思い返して欲しい。売れているキャラクターとは、ほとんどが人語を喋る動物だ。
ミッキーしかり、プーさんしかり、しまじろうしかり、キティちゃんしかり。
人は動物に喋って欲しいと心から願っているのだ。
それは猫の写真を見つけると、すぐにセリフをつけてしまうことからもうかがえる。
YouTubeのペットチャンネルを見ると、ほとんどがセリフが付いている。
喋る動物というのは、それだけで強烈なコンテンツ性を持っているのだ。
つまりこぐまのケーキ屋は、僕らが望むことをそのまま具現化した存在なのだ。
さながらそれは、
童貞を奪いにくる年上のお姉さんだ。
年上のお姉さんが童貞を奪いにくるなんて、誰もが夢見るシュチュエーションだ。
だが、現実には起こりえない。起こりえるとしても、それは40代50代のババアが相手だ。ありえないシュチュエーションだからこそ、男は興奮するのだ。
【こぐまのケーキ屋さん】はこれと全く同じ。
人が求めることをそのまま、ど直球にやってくるのだ。
更に、【こぐまのケーキ屋さん】が受けた理由に
土壌がツイッターという理由が大きいと思う。
ツイッターとは不意打ちのツールだ。
次のツイートが全く予測がつかない。そんな中で現れる上記の2大癒し要素を併せ持つこぐまのケーキ屋さん。
人は、癒しの空間として作られたカフェよりも、
唐突に道端でじゃれ合っていると猫を見る方が僕は断然癒されると思っている。
なぜなら、準備していない状態でいきなり強烈な癒しをぶつけられるからである。
まさに死角から来る左フックである。その不意打ちでくる強烈な癒しに、僕は意識を刈り取られる。
それはさながら、エッチな図書委員である。
学校では友達と大人しめな女の子。嫌なことも断れず、パシリにされることもあるようなあの子が、2人きりになると大胆になるエッチな女の子なのだ。
この衝撃は凄い。あまりのギャップにちょっとブスでも堀北真希に見えるぐらいだ。
これが見るからにエロいギャルではこうは行かない。
どーせエロいんだろうなーと思っていた女が本当にエロかったパターンなんて、
この世に腐るほどある。
エロくなさそうな子がエロいからこそ、
その興奮は最高潮に達するのである。
ツイッターでくる不意打ちの癒し。
【こぐまのケーキ屋さん】はエッチな図書委員と全く同じ。
【こぐまのケーキ屋さん】のようにバズるには
上記内容から得られるのは、
これらの要素と同じものを作れば、【こぐまのケーキ屋さん】と同程度のバズりを起こせるのである。
つまり、年上のエッチな図書委員の強がる処女を登場させれば、大きなバズを経験できるでしょう。
結果には責任は持てません。それでは。