クリープハイプから見る「性」と「エロ」についての価値観の変異
クリープハイプ。好きなんですよね。
ただ出て来たばっかの時は正直売れないだろ。と思ってた。
まぁコアなファンができる系のバンドで長く続くけどでかい売れからはまーしないとと、行ったらストレイテナーとかピロウズとか、ライブとかフェスでは人気だけど一般層には全く受けない。そーゆー系かと思ってたんですけど、
今もはやコンビニでも普通に流れてる。「イト」とか映画の主題歌だし。
がっつり売れたよね。
なんで売れないかと思ったかって言うと
クリープハイプの曲ってエロがベースだし、ドロドロして聞きたくないようなことを歌ってる。だからこそ俺は好きなんだけど、曲名「エロ」ってどう考えればそんな曲名つけるんだよ。
と思うけどそもそも売れたきっかけってこの曲だよね。
もしくは「ラブホテル」か。
で、なんで売れたのかってのを考えるのに、今の世の中「性」についての価値観が変わったよなーと思うんですよ。
一昔前は「エロ」=隠してなんぼだったし、俺が小学生の頃とか、普通にまだ神社の裏に捨ててあるエロ本こっそり読んでたし。
親父もAVの棚に南京錠つけてたし。あれって子供が見れないようにだったのか?
南京錠付けるって逆に開けろって言われてる気分だったぞお父さん。
ちなみに僕が初めて見たAVは母ちゃんと親父がやってる素人ハメ撮りでした。
サッカーのシール貼ってあるからサッカーのビデオかと思ったら全裸の男女が二人。
やべー!親父AV持ってるー!!!
と思ってよく見たら見知った男女。
あれ・・この人なんか見たことあるな・・
お父さん・・とお母さん!!!
え・・なんでこんなのビデオ撮ってんの・・
まだハメ撮りなんて文化を知らなかったピュアな僕はそれからしばらく両親を汚い存在と思い軽蔑しました。
未だにアレを保管してた気持ちは全く理解できません。まだ取っておいて居るんですか?もう僕もいい大人になったのでもし見ていたら教えてください。
脱線しました。
そもそもここ最近まで思いっきり「リアルな性」を歌った曲なんか、それこそゴイステとか、キワモノ扱いのバンドぐらいしかやってなくて、一般に大きく売れるなんてあり得なかった。リップスライムとかがネタ的に、あくまで下ネタの笑いであったり、もしくは恋愛の曲の本気の恋の果てにあるものみたいな扱いだったよね基本。
音楽以外でも、もちろんみんな頭では「セックス」=本気の恋なんて思ってないと思うけど、それを暗黙の了解として「愛」としていて、それをわかった上で音楽の上ではそれを愛と歌っていた。
でも今、と言うか最近はかなり変わったよね。
セックスはスポーツってほどではないとしても、気軽なもの。当たり前のこと。
付き合う=セックス。
一昔前なら付き合っててもセックスしてるなんて言えなかったし、ビッチなんて本当に汚れたもの。みたいな扱いで誰も公言しなかっただろうに、今はもはやネタ扱い。「私ビッチだから」とか言う女までいる始末。
近寄るな本当に性病が移る。ヤリチンとビッチ間で性病交換してろ。ピュアな人間を巻き込むな。ワンチャンある?とか思っちゃうだろうが!「今度あったらセックスしよう」とか女が歌ってんじゃねぇ!
今の「性」の現状が全て悪いものとは思わないし、むしろこっちも気軽に誘えて楽なんだけど、そのせいで「性」の重みというか、愛情表現としての価値観が薄くなってる気がして、それはそれでちょっと悲しくはある。
例えば初めて会ってその日にするセックスと、付き合って半年かけてようやくするセックス。同じもんではあるけど価値が全く違うし、精神的な気持ちよさも全く違う。
やっぱり半年かけてようやくセックスした人の方が断然大切にしたいと思うし、すぐに股開く女は信用できない。
短絡的な価値で言ったらびっちの方が需要はあるけど、長期的に見たらやっぱり「性」は安売りしちゃいけないと思います。
そーゆー世間的な価値観の変化があって初めて、今のクリープハイプの立ち位置はあると思う。
なんでこうゆう価値観になったのかについても考えて見たいけど、本日はこの辺で。
今はすごく気軽で身近なものになった「性」だけど、もう一度その行為の意味を考えてもいいんじゃないでしょうか?
それでは。